グラフィックデザイン

【デザイン力UP】グラフィックデザインの基礎を学んで技術を磨こう

グラフィックデザインの基礎と言えば、デザインの4大原則がよく知られていますね。

しかし、他にもデザインをする上で役に立つ原則がいくつかあります。

この記事では、デザイナーであったらしっかり押さえておきたいデザインの原則について解説していきます。

デザイン力をアップさせるには、デザインの原則を勉強して、練習を重ねながら技術を磨いていくことはとても重要です。

どうぞ最後までご覧になってください。

デザインの基礎は4階層ある

先生
先生
デザインの基礎を勉強するにあたって、押さえておきたいことは次の4階層のことでだよ。

・デザインの前提

・デザインの要素

・ゲシュタルトの原則

・デザインの原則

デザインの前提

デザインの前提として、デザインスタートの時に前もって決めておく必要があります。

先生
先生
デザインを作り始める前にしっかりとここを決めておかないと、後から修正しようとするときにとても大変になるんだ。

そんなデザインの前提は、次の6つです。

・判型

・標定

・グリッドシステム

・構図

・導線

・テーマ

判型

判型とはキャンバスのサイズの使い方ことで、縦長のポートレイトや横長のランドスケープが一般的です。

複数の判型に展開する場合には、前もって展開パターンを決めておく必要があります。

先生
先生
ただし、Webデザインをするときに、紙の判型のような固定判型のような感覚でデザインをすると痛い目に遭うから注意しよう。

標定

標定とは俯瞰とか仰瞰などのカメラのアングルのことで、イラストを描くときにには、前もってどの角度で描くかを決めることが大切です。

先生
先生
キュビズムみたいな、様々な角度から見たものの形を一つの画面に描くという特殊な手法もあるんだ。

デザイニャー
デザイニャー
キュビズムと言ったら、ピカソみたいな絵のことだニャン。

グリッドシステム

グリッドシステムとは、規則正しく引かれた見えない格子状の線を基準にして、デザインに秩序を与える方法のことです。

Webデザインのレスポンシブデザインを作るときには、判型に合わせてグリッドが可変する場合もあります。

先生
先生
見えない線が揃っていないデザインを見たら、頭の中で揃え直したりするということなんかは、デザイナーあるあるなんだよ。

構図

構図とは、良い仕上がりになるように配慮した画面の構成のことです。

構図の代表的なものには、「日の丸構図」のような、主題を真ん中に配置することや、「三分割講座」という、主題を三つに分けた線の上に配置するといったものがあります。

導線

layout

出典:【グラフィックデザイナー初心者必見】レイアウトの5つの基本について

 

導線とは、コンテンツを見るユーザーの視線の動きに合わせて、大事なコンテンツを配置するという考え方を指します。

デザイニャー
デザイニャー
以前の授業で、横書きの紙媒体で使うZ型とか、Webデザインで使われるF型のな視線の動きを習ったけど、そのことだニャン!

先生
先生
そうだね。それに加えて、スマホの縦長ページの導線でI型というものもあるよ。
...

テーマ

テーマとは、主題や基本となる考えのことを指します。

先生
先生
見る人に伝えたい主題を明確にしないと、デザインを見てもらっても何も伝わらないことになってしまうからね。

デザインの判断の基準が発言者の権力に依存することにならないように、伝えたいテーマを明確にすることが必要です。

デザインの要素

先生
先生
次はデザインの要素に入るよ。

多くの要素から必要な要素を選んで組み合わせることで、目指している表現を作るのですが、それぞれの要素を掴んでおけば、要素の活かし方をコントロールすることができます。

完成度の高いデザインは、要素の一つ一つが丁寧に作られていて、役割としても最適な要素が選ばれています。

先生
先生
デザインの要素は次の7通りだよ。

・線

・色

・形

・質感

・空間

・外形、三次元の形

・タイポグラフィ

 

線とは、2つ以上の繋がっている点のことで、長さや太さ、方向をもっていて、強調、区切り、つながりなど、いろんな場面で使える基本要素です。

先生
先生
でも、とりあえず適当に線を入れて区切っておく、というのは本質的ではないからね。

出典:色の三属性と色立体とは

 

色相、彩度、明度の3つのを合わせて、色の三属性と呼び、色を計画的に使うと、その印象をコントロールすることができます。

先生
先生
カラースキームと呼ばれる色彩計画を考えるときには、配色ジェネレーターを使うと便利だよ。
デザインに役立つ必要な色・配色について 色の三属性 色相 彩度 明度 色のトーン(色調)   ...
グラフィックデザインの配色の選び方や考え方について便利ツールも紹介この記事はこんな人に向けて書いています。 ・デザインをしたいんだけれど、どんな色使いにしようか迷ってしまう ・自分で選ん...

形状

形状とは、塗りや線で作られた領域のことです。

先生
先生
三角形とか四角形、円などの幾何学図形と、図形の形が整っていない不整形の有機的な図形が挙げられるよ。

テクスチャー(質感)

材質が持っている質感のことをテクスチャーというんだけれど、テクスチャーには実際に触ることができる触覚的テクスチャーと二次元の視覚的テクスチャー、そして、動きで伝わるテクスチャーもあります。

デザイニャー
デザイニャー
動きで伝わるテクスチャってどんなものニャン?

先生
先生
そうだね、例えば、落下と同時に形が潰れる効果のものからは、柔らかさが感じるとかという感じかな。

空間

空間には、二次元空間と三次元空間が存在自体が、シェイプなどのような認識される部分のことをポジティブスペース、ポジティブスペース以外の領域のことをネガティブスペースと言います。

先生
先生
空間というと一般的には、ネガティブスペースのことを指すことが多いよ。

外形、三次元の形

タイポグラフィとは、活版印刷によって発達した文字の体裁を整える技術のことを言います。

デザイニャー
デザイニャー
これも以前の授業で学んだニャン!
グラフィックデザインをするなら知っておきたいタイポグラフィについて「タイポグラフィって何なのかな??」 なんとなく書体のことであることはわかっているけれど、詳しいこととなると何のことを指しているの...

タイポグラフィを効果的に使うことで、読みやすくなったり、デザイン性を高くすることができます。

先生
先生
よく「英語などの欧文を使うとかっこよくなる」とは言われているよね。

ゲシュタルトの原則

ゲシュタルトの原則とは、人が考える傾向を原則化したものです。

それぞれの要素から成り立っている一連の情報を、複数の個別の要素ではなく、認識可能な一つのパターンとして、全体から意味づけする傾向のことで、その構造のことをゲシュタルト(ドイツ語で形態)と呼びます。

人が考える癖を利用して要素を割り当てれば、理解しやすくなる効果がありますが、人の癖に反すると、意図するものとは違う受け取り方をされてしまうこともあります。

先生
先生
ゲシュタルトの原則は次の6つがあるよ。

・近接

・類同

・閉合

・共通運命

・図と地の関係

・良い連続

近接

近接とは、近くにあるいくつかの複数の要素は、離れている要素同士よりも深い関係で、グループを作っていると認識される傾向があります。

類同

類同とは、大きさや形、色、テクスチャーとなどというものが類似している複数の要素同士がグループとして認識される傾向のことです。

閉合

閉合とは、部分がかけていても、完成された一つの図柄を思い浮かべることができる傾向のことを言います。

先生
先生
片方の図形のものを見て、「ハートになるんだ」と連想することがあるよね。

共通運命

共通運命とは、同じ方向に動いている要素は、止まっているものよりもグループとして認識されやすい傾向のことをいい、先に挙げた「近接」や「類同」よりも強いです。

先生
先生
例えば、交通違反をしている車を追いかけている白バイを目で追えるのも、共通運命に当てはまるね。

図と地の関係

出典:Wikipedia

 

図と地の関係とは、自分が関心があるものを「図」として認識し、それ以外のものを「地」として認識して意識しなくなる傾向のことを言います。

先生
先生
2人の顔と顔の間に「壺」が見えてしまう「ルビンの壺」という図は有名だよね。

良い連続

連続性のあるものが一つのまとまりとして認識されやすい傾向にありますが、良い連続をもつ線は、その線の先端にあるものが認識されやすい傾向にあります。

デザインの原則

デザインの原則とは、知覚の傾向を利用して、複数の要素をよりよく整列するための法則です。

要素同士の関係性が全体を形作って、全体の構造的な特徴から、見る受け手は何かの印象を感じ取ります。

先生
先生
美しいと言われるデザインは、効果的に「デザインの原則」が使われているよ。

デザインの原則には次の8つのものが挙げられます。

・統一

・バランス

・階層

・尺度/割合

・支配/強調

・類似と対比

・リズム

・多様性

統一

視覚的な統一は、グラフィックデザインで目指したい目標です。

無秩序でまとまっていないデザインよりも、統一性があるデザインを目指すべきと言えます。

先生
先生
前に挙げたゲシュタルトの原則は、統一感を出すのに有効なやり方だよ。

統一感を目指していて、ただ単調なものが出来上がった時は、デザインの原則で最後にあげる、「多様性」を思い出すと良いでしょう。

バランス

 

シンメトリーやアシンメトリーなどのバランスや色のバランスが存在します。

要素の位置や秋、面積の比やサイズなどで視覚的なバランスを調節することで、ダイナミックさや安定感を出すことができます。

先生
先生
アシメントリーな髪型のダイナミックさや、センター分けの安定さはこの原則に当たるものだよ。

階層

情報の重要度は階段構造になっていて、良いデザインは、主題のテーマから補足へと誘導する構造を持っています。

先生
先生
要素の強弱をコントロールして、いちばん見てもらいたい重要な部分が初めに目に入るデザインをすることが大切だよ。

デザイニャー
デザイニャー
良いデザインは、ざっと斜め読みしてもわかりやすいもんニャ!

尺度/割合

比較した対象との長さや大きさ、面積の比や割合など。

これを上手に使えば、心地よいリズムになり、比現実感などを作り出すことができます。

先生
先生
黄金比は、11:1.1618…として表されるし、最も美しい比率ということでよく知らされているよね。

支配/強調

色や形、サイズを変えたり、グリッドから外したりすることで、より強調したい1点を目立たせることができます。

大きさを調整したりコントラストをつけたりすることで、統一性を崩さずに強調させたい部分を明確にすることができます。

類似と対比

類似構造は情報の整理に一貫して効果的ですが、それが続きすぎると単調になってしまいます。

コントラストを使うことで、より目立たせたい部分を調節することができます。

先生
先生
Webデザインをするときに、類似構造を上手に取り入れるデザイナーは、マークアップエンジニアから気に入られるよ。

リズム

 

リズムは、反復や空きなどから生み出すことができます。

先生
先生
リズムの種類によって、動きや安定感を感じさせるよ。

「ビビビ!って感じで」とか「こうビョ~ンとさ」というように実際に言葉にすると、リズムが作りやすいです。

多様性(バラエティー)

 

多様性とは、視覚的な興味を引くために、サイズや色、線、シェイプやテクスチャーなどに変化をつけたり、その種類を増やすことを強います。

だからと言って、多様性がありすぎるのも統一感がなくなってしまうし、少なすぎると単調になってしまいます。

【未経験で独学でもOK】グラフィックデザインの勉強方法について解説この記事は次のような方に向けて書きました。 ・グラフィックデザイン未経験で独学で学びたい方 ・独学でグラフィックデザイン...

おすすめ本:「グラフィックデザイン基礎講座」

 

 

この本は、プロのデザインのノウハウを効率よく学ぶことができる一冊です。

・デザインのセオリー

・デザイン演習

・デザイン実習

の3コースで、プロの作例をもとに、デザインの思考や裏付けを学べ、デザインの基礎力をアップさせることができます。

まとめ

ここまで次の33のことについて解説してきました。

・デザインの基礎は4階層ある

・デザインの前提

・判型

・標定

・グリッドシステム

・構図

・導線

・テーマ

・デザインの要素

・線

・色

・形

・質感

・空間

・外形、三次元の形

・タイポグラフィ

・ゲシュタルトの原則

・近接

・類同

・閉合

・共通運命

・図と地の関係

・良い連続

・デザインの原則

・統一

・バランス

・階層

・尺度/割合

・支配/強調

・類似と対比

・リズム

・多様性

・おすすめ本:「グラフィックデザイン基礎講座」

理論的なデザイナーは、このような原則を聞くと喜びますが、実は感覚派のデザイナーは、すでに経験して知っていたりします。

この記事で紹介した理論的に分析された法則も、実は人間の感覚に基づいたものだからです。

体系的に原則を学ぶのであっても、感覚的に原則を身につけていくのであっても、辿り着く先は一緒であるのかもしれません。

どちらの道であっても、問題解決のために「なぜ?」を繰り返しながら、経験や知恵を武器に日々学び続けることが、デザイナーとしてやっていくために大切なことです。

【デザインの幅拡大】ビジュアルデザインとグラフィックデザインの違いこの記事では、 ・ビジュアルデザインとグラフィックデザインとの違い ・ビジュアルデザインの仕事がどんなものなのか ・ビジュアルデザインのスキルを身につけるために必要な などについて深く踏み込んでいきます。 全部読み終えると、ビジュアルデザインについて理解することで、グラフィックデザインやWebデザインの仕事にも活かせるようになります。 どうぞ最後までご覧になってください。...