この記事は、こんな方におすすめです。
グラフィックデザイナーになりたくて、勉強しているんだけれど、フォントの種類が多すぎて、どれにしたらいいのか迷ってしまうし、わからない!
たくさんあるフォントの特徴やおすすめのフォント、定番でよく使われるフォント、シーン別にどんなフォントを使うのかなどのポイント。
そして、おすすめの無料フォントについてや、最後にはグラフィックデザイナーがフォントについて勉強になる本もご紹介しています。最後までご覧になってください。
- 本来のフォントとは活版印刷で使う金属活字のことを指していた
- 知っておきたいフォントの基礎知識
- それぞれのフォントの特徴
- おすすめのフォントと定番のフォント
- グラフィクックデザインのシーン別で適切なフォントの使い方
- フォントを選ぶときの3つのポイント
- フォントをインストールする場合はMacやWindowsの標準フォントかAdobeFontsがおすすめ
- Adobeの契約をしていればAdobeFontsが無料で使える
- AdobeFontsの3つの良いところ
- 無料フォントを使うには著作権に注意!
- どんなときに無料フォントを使うの?
- フリーランスデザイナーはもしもの時に備えるために保険に入ると安心
- グラフィックデザイナーがフォントを学ぶためのおすすめ本
- まとめ
本来のフォントとは活版印刷で使う金属活字のことを指していた

本来フォントとは、ある書体を活版印刷で表現するために使う、同じ書体デザインと同じサイズで一と揃いにセットになっている金属活字のことを指していました。
今では、パソコンなどのデジタル画面に表示したり紙に印刷するために使うことができるようにした「書体データファイル」のことを指すことが多くなってきています。
1つのフォントは、同じ書体やサイズで作られた、大文字・小文字・数字・記号のセットで成り立っています。
和文書体だったら、明朝体やゴシック体、欧文書体であったら、セリフ体やサンセリフ体といったように色々な種類があります。
データ形式としては、点の集まりで文字を表現するビットマップフォント、また、輪郭線の集まりとして文字を表現するアウトラインフォントがあって、最近では、アウトラインフォントを使うことが多くなっています。

知っておきたいフォントの基礎知識

・明朝体
・ゴシック体
・筆書体
・手書き文字
・セリフ体
・サンセリフ体
・筆記体
・手書き文字
明朝体とセリフ体は、横線が細くて、縦線が太くなっています。
そして、横線の曲がり角にウロコがついているのも明朝体とセリフ体の特徴です。
一方、ゴシック体とサンセリフ体は、縦線も横線も線の太さが同じで、ウロコはついていません。

それぞれのフォントの特徴

ここでは、それぞれの書体の特徴について説明していくね。
明朝体とセリフ体の3つの特徴
・読みやすい
・見出しにするより本文に適している
・堅くて誠実な雰囲気
ゴシック体/サンセリフ体の3つの印象
・見出しやタイトルに使うのに適している
・遠くからでも読みやすい
・柔らかく明るい感じがする
筆書体/筆記体の2つの特徴
・明朝体と比べて柔らかい印象
・フォーマルなデザインに使うのに適している
手書き文字の2つの特徴
・ゴシック体と比べて柔らかい感じがする
・個性的なデザインに使うのに適してる
おすすめのフォントと定番のフォント

グラフィックデザインでよく使うおすすめのフォント3選
・DNP秀英角ゴシック銀
・Helvetica
・Futura
・筑紫A丸ゴシック
DNP秀英角ゴシック銀

太すぎなくて細すぎでもない、堅くなりすぎ体なくて抜けすぎてもいない印象のフォトです。所々の次の間に空間が少しあって、しっとりしていて品のあるゴシック体です。
Helvetica

簡素で落ち着いた書体です。説得力があって力強いところが特長で、幅広く使われています。
Futura

Futuraは、ほぼ完璧な円、三角形、四角形を元にした、ただ幾何学的に作られているサンセリフ体ではなく、視覚的配慮がよく練られています。
筑紫A丸ゴシック

角の丸さが他のものよりも大きいのが、筑紫A丸ゴシックの特徴で、特に漢字を比べてみると差がよくわかります。
グラフィックデザインでよく使う!定番のフォント3選

初心者には定番のフォントを使うことがおすすめです。
・游ゴシック
・ヒラギノ
・Helvetica Neue(ヘルベチカ・ノイエ)
游ゴシック体

游ゴシック体は、長文に使っても読みやすいフォントです。
字面が小さめに設計されてい流ので、文字間にゆとりを持たせることができ、小サイズで組んでも文字同士が干渉しないので、長文でも読みつかれません。
ヒラギノ

ヒラギノフォントは、画像をたくさん使うビジュジュアル雑誌で使うために開発された書体です。
オーソドドックスでベーシックな雰囲気を保ちながら、明るくてシャープな雰囲気のフォントです。
Helvetica Neue(ヘルベチカ・ノイエ)

Helvetica Neue(ヘルベチカ・ノイエ)は、世界的に使われている、ゴシック系のスタンダード欧文フォントです。
デザイナーであったらほとんどの人が知っている標準的なフォントです。
元々は、Helveticaと言われていましたが、Helveticaのライセンスが、Lino Type社に移ってから、Helvetica Neueと改名されました。
グラフィクックデザインのシーン別で適切なフォントの使い方

プレゼン資料をわかりやすく作りたい場合は可視性が高いフォントを
プレゼン資料を作る時のフォント、可視性が高いフォント(ゴシック体/セリフ体)を使うのが一般的です。
・ヒラギノ角ゴ
・游ゴシック

報告書を作りたい場には明朝体が適している
内容が固いものであったり、文章が長い場合には明朝体が適しています。
・ヒラギノ明朝
・游明朝体

ただし、テキストの分量や内容によっては、タイトルをゴシック体にして、本文は明朝体にするのもアリです。
フォントの特徴や与える効果を知っておくことで、シーンに合わせたフォントを選ぶ能力が身につきます。
フォントを選ぶときの3つのポイント

・フォントの読みやすさ
・フォントの形の美しさ
・デザインの印象とマッチするか
フォントの読みやすさ
見出しなのか、本文であるのかでも違ってきますが、本文に使った場合に読んでいてだんだんフォントの形が気になってくるようだったら、そのフォントは本文にはあまり向いていないかもしれません。
フォントの形の美しさ
「王道フォント」というものがあるのですが、そういったフォントは完成度が高いのでベースとして使う人も多いです。
デザインの印象とマッチするか
デザインの雰囲気に合わせる形で見出しやタイトルで味付けするようにデザインすることも多いです。
フォントをインストールする場合はMacやWindowsの標準フォントかAdobeFontsがおすすめ

その理由は、
・無料でダウンロードできて使える
・フォントの追加が簡単
・トラブルを防げる
などのメリットがあるからです。
そして、標準フォントは、MacやWindowsなどのパソコンを購入した時点で、初めから入っっています。
Adobe Fontsは、Adobeのデザインソフトを使っていたら、無料で使うことができます。
・Adobe Fonts
・ストレージ20GB
・Adobeポートフォリオ
Adobeのソフトは1ヶ月間無料体験できるので、一度体験してみるのもいいよ!
Adobeの契約をしていればAdobeFontsが無料で使える

AdobeFontsの3つの良いところ

・使えるフォントが数多く揃っている
・フォントを安心して使える
・トラブルが少ない
Adobe Fontsには、15000個以上のフォントが揃っていて、アクティベートして使うことができます。
そしてAdobe Fontsは、ライセンス付与が済んでいるので、安心して使うことができます。
デザインの仕事では、特殊なフォントを使っていることもあって、データを受け取っても、フォントが使えないというアクシデントもありますが、Adobe Fontsを使っている会社は多いので、そういった問題が発生することはごく少ないです。
無料フォントを使うには著作権に注意!

無料で使えるフォントはたくさんありますが、ネットでダウンロードするような無料のフォントを使うにはリスクがある場合もあります。
その一番の理由は、著作権の問題です。
無料でダウンロードできるフォントでも、個人で使用する範囲に限られるフォントもあります。
それを商用利用で使ってしまうと、著作権違反に当たることになる可能性が出てきます。
利用規約をよく読んで確認できれば良いのですが、無料フォントをダウンロードしようとする人は、利用規約を読む人はごく少ないなんていうこともあります。
どんなときに無料フォントを使うの?

デザインの仕事によっては、萌え系のフォントやゲーム風のフォントにしてほしい、など特殊な依頼をされることがあります。
そんな場合は、そういった要望に合った無料フォントを探してみるのも良いでしょう。
無料で使えるおすすめのフォントは次の4つです。
・あずき
・キロ字
・ふい字
・ひまじ
ちなみにフォントACという無料フォントのサイトというものがあります。
フリーランスデザイナーはもしもの時に備えるために保険に入ると安心

フリーランスのデザイナーとして仕事をするには、もしもの時に備えて無料の保険に入っておいた方が良いでしょう。
そうすれば著作権の問題が発生しても安心だからです。
破格の賠償を求められるときもありますので、フリーランスのデザイナーには保険は必須と言えます。
デザイナーとして働いていると、気をつけてはいても、賠償は稀に起こります。
雇われでデザイナーであったら、会社が責任を追ってくれるのでダメージはありませんが、フリーランスで働くデザイナーは、保険には必ず入っておきましょう。
グラフィックデザイナーがフォントを学ぶためのおすすめ本

フォントを使ったデザインをみるだけでもフォントのセンスは身につきますが、もっと勉強したいという方には、本で勉強をするとさらに身につきます。
ここではおすすめの本を2冊ご紹介します。
ひと目でわかるフォントが活きるデザインの基本。
この本では、まだ初心者でフォントの選び方がよくわからないというデザイナーに向けて、次のことについて解説されています。
・文字の基礎
・フォントの選び方
・デザインのイメージごとのフォントの活かし方
・文字を中心としたデザインの技
ほんとに、フォント。フォントを活かしたデザインレイアウトの本
たくさんのフォントの使用例をみることで、フォントのセンスが身につきますが、この本は、その経験値をあげる助けとなる、いわば作例集です。
まとめ

この記事では次の30のことについてお話ししてきました。
・本来のフォントとはかっぱん印刷で使う金属活字のことを指していた
・知っておきたいフォントの基礎知識
・それぞれのフォントの特徴
・明朝体/セリフ体の3つの特徴
・ゴシック体/サンセリフ体の3つの印象
・筆書体/筆記体の2つの特徴
・手書き文字の2つの特徴
・おすすめのフォントと定番のフォント
・グラフィックデザインでよく使うおすすめのフォント3選
・DNP秀英角ゴシック銀
・Helvetica
・Futura
・筑紫A丸ゴシック
・グラフィックデザインでよく使う!定番のフォント3選
・游ゴシック
・ヒラギノ
・Helvetica Neue(ヘルベチカ・ノイエ)
・グラフィクックデザインのシーン別で適切なフォントの使い方
・プレゼン資料をわかりやすく作りたい場合は可視性が高いフォントを
・報告書を作りたい場には明朝体がおすすめ
・フォントを選ぶときの3つのポイント
・フォントの読みやすさ
・フォントの形の美しさ
・デザインの印象とマッチするか
・Adobeの契約をしていればAdobeFontsが無料で使える
・AdobeFontsの3つの良いところ
・無料フォントを使うには著作権に注意!
・どんなときに無料フォントを使うの?
・フリーランスデザイナーはもしもの時に備えるために保険に入ると安心
・グラフィックデザイナーがフォントを学ぶためのおすすめ本
この記事を読んで、どうやってフォントを選んだらいいんだろうという方の助けになったら嬉しい限りです。