この記事では、
・ビジュアルデザインとグラフィックデザインとの違い
・ビジュアルデザインの仕事がどんなものなのか
・ビジュアルデザインのスキルを身につけるために必要な
などについて深く踏み込んでいきます。
全部読み終えると、ビジュアルデザインについて理解することで、グラフィックデザインやWebデザインの仕事にも活かせるようになります。
どうぞ最後までご覧になってください。
ビジュアルデザインとグラフィックデザインの違い

ビジュアルデザインというのは簡単に言うと
・絵
・写真
・コンピュータグラフィックス
など、目に見えるような表現で伝えることを目的としたデザインのことをいいます。
一方、グラフィクデザインとは、ビジュアルデザインの中の一つとなっていているものを指します。
グラフィックデザインとは

・ポスター
・チラシ
・パンフレット
・カタログ
・本
・雑誌
などの印刷物のデザインのことをグラフィクデザインといいます。

ビジュアルデザインとは

一方、ビジュアルデザインとは、絵や写真だけでなく、
・映像
・イラスト
・写真
・文字
などを使って、目に見える形で情報を伝えるデザインのことを指すもので、ポスターや雑誌、Webサイトなど、日常的に目にすることが多いものです。
また
・広告
・出版
・パッケージデザイン
・Webデザイン
・イラストレーター
・雑貨デザイン
などの印刷物からWebデザインまで映像や音声以外の伝達方法など、目に見える情報を扱う分野をビジュアルデザインといいます。
ビジュアルデザインと関係のある主な6つの仕事
ビジュアルデザインに関する仕事には主に次の6つのものがあります。
・広告
・出版
・パッケージデザイン
・Webデザイン
・イラストレーター
・雑貨デザイン
広告

デザイナーは、広告代理店やデザイン事務所で働いていて、クライアントの要望を聞き出しながら、デザイン案を提案しています。
出版
出版社とやりとりして、読みやすく美しい書面を作り出すのが、エディトリアルデザインの仕事です。
本の表紙を専門に作るデザイナーのことをブックデザイナーと言います。
パッケージデザイン
パッケージを見て商品が変われることがあり、商品の売れ行きを左右するデザインであると言えます。
Webデザイン
Webの見た目のデザインでは、美しさだけでなく操作のしやすさも意識することが必要と言うことと、Webサイトを作るために、HTMLやCSSというコーディングの知識や技術を求められることがあります。

イラストレーター

イラストレーターには、クライアントが考えているイメージをイラストで表すことが求められるので、画力の高さだけでなく、コミュニケーション能力や柔軟な発想力が求められます。

雑貨デザイン

雑貨デザインには、デザインスキルだけでなく、流行をキャッチする力や商品を売るためのマーケティング知識も求められます。
ビジュアルデザインをするのに必要な4つのこと

ビジュアルデザインを学ぶ際に必要なのは次のことです。
・コンセプトの考え方
・タイポグラフィの知識
・写真の知識
・イラストレーションのスキル
コンセプトの考え方

ビジュアルデザインで情報を伝えるには、「誰に、何を使えるか」と言うコンセプトを決めることがいちばん重要です。
本やネットでもコンセプトの考え方について学ぶことができますが、直接、現役のプロから直接話を聞けると、より実践的で高度な考え方が身につきます。

タイポグラフィの知識

グラフィックデザインには、文字や書体、文字組みなどのタイポグラフィが欠かせません。
文字を読みやすくするためには、適切なフォントを選んで、文字をきれいに配置することが大切です。

写真の知識

ビジュアルデザインで写真を活用するときには、Photoshopを使って加工編集をしたりする技術や、レイアウトの方法などの知識が役に立ちます。
また、デザイナー自身が写真を撮れる必要は必ずしではないけれど、構図の理解をすることや、素材が足りないときにデザイナー自身が用意したりするためにも、写真撮影はできないよりもできた方が良いです。
イラストレーションのスキル

デザインで情報をよりわかりやすく伝えるためには、イラストレーションのスキルも有効です。
今では、イラストレーションはビジュアルデザインに必要な要素となっているので、イラストが描けてデザインもできるデザイナーが求められることが多いです。

ビジュアルデザインの12の基本

・レイアウト
・余白
・線
・色
・タイポグラフィ
・スペース
・バランス
・スケール
・アライメント
・フレーミング
・テクスチャ
・ビジュアルコンセプト
レイアウト

配置を決めることを、レイアウトと言います。
・ポスター
・雑誌
・Web
など、どんな媒体のデザインを作るときでも、レイアウトの知識を使います。
・横書きの場合はZ型
・縦書きのものはN型
・WebサイトなどはF型
と言うように人間の視線は動きます。
デザインをする際に、重要な情報をその目線の始めの点に置くようにするなど、人間の視線の動きに合わせてレイアウトを決めます。


余白

関連性の高いもの同志を近くに配置して、また関連性の低いものは余白を入れて配置します。
要素を詰め込みすぎないで、余白を適度に作ることで、見やすくて良いデザインになります。
線
世の中にあるデザインは全部、線と線の組み合わせを使って表現されています。
色

色は、様々な意味をデザインに与える要素です。
それぞれの色が持つ意味は、デザインをする上で非常に重要です。

タイポグラフィ

ビジュアルがどんなに優れていても、タイポグラフィがイマイチだと、全てが台無しにななることもあります。

スペース
余白にはデザインを引き立てる役目があるので、バランスの取れた余白を作ることが大切です。
バランス
良いデザインを作るには、『バランス』を大切にすることも重要です。
整然と整った配置だけでなく、デザインに軽重をつける必要があることもあります。
スケール
そして、『スケール』とは、要素の大きさのことを指しています。
例えば、新聞を見てみると、新聞には見出しが大きく取られているなど、スケールは、大事な部分に目を引かせるために、有効です。
アライメント

あまり聞き慣れませんが、整列のことを『アライメント』と言います。
フレーミング

『フレーミング』というのは写真用語から来ていて、構図や切り取り方を意味します。
テクスチャ
デザインに質感を持たせる表現方法のことを『テクスチャ』と言います。
テクスチャをかけることで、エンボス加工をしたような表情をつけたり、質感をザラザラした感じにさせたりすることができます。
ビジュアルコンセプト

『ビジュアルコンセプト』というのは、
・どうしてこのビジュアルを使ったりフォントを使ったのか。
・どんな意味を込めているのか。
・どのような思想や意図を持ってデザインしたのか
ということを表すものです。
ビジュアルデザインにおいて4つの大切なこと

ビジュアルデザインの目的は、デザインで情報を伝えることです。
ビジュアルデザインにおいて大切なことは次の4つです。
・注目点
・ヒエラルキー
・感情
・理解
ここでは、ビジュアルデザインを見る人が情報を正しく受けられるための必要なポイントについてお話ししていきます。
注目点
ビジュアルデザインの中でも遠くに目を引く部分のことを『注目点』と言います。
注目点を作る際には、どうしてその要素を目立たせたいのかをよく考えて、要素の色やサイズ、そして配置する位置に工夫することが大切です。
ヒエラルキー
デザインの要素の優先順位を表すものことを『ヒエラルキー』と言います。
デザインを作る際に、そのデザイン伝えたいことはなんなのか。そのためには何を優先して伝えるかを分析して考えることが考える必要があります。
感情
デザインは、そのデザインを見る人に色々な『感情』を起こします。
デザインをみた人にどのような気持ちを持って欲しいのかを考えながら、ポジティブな感情を持ってもらうことが大切です。
理解

デザインというのは、情報を伝えるためにあるもなので、見る人にその情報が伝わらなければ意味がありません。
アートは、見る人がそれぞれあれこれと解釈して楽しむものですが、情報を正しく伝えられていると言えるわけではありません。アートとデザインを混同してしまう人がいますが、そうならないように注意しましょう。
まとめ

ここまで次のことについてお話ししてきました。
・ビジュアルデザインとグラフィックデザインの違い
・グラフィックデザインとは
・ビジュアルデザインとは
・ビジュアルデザインと関係のある主な6つの仕事
・広告
・出版
・パッケージデザイン
・Webデザイン
・イラストレーター
・雑貨デザイン
・ビジュアルデザインをするのに必要な3つの知識と1つのスキル
・コンセプトの考えた方の知識
・タイポグラフィの知識
・写真の知識
・イラストレーションのスキル
・ビジュアルデザインの6つの基本
・レイアウト
・余白
・線
・色
・タイポグラフィ
・スペース
・バランス
・スケール
・アライメント
・フレーミング
・テクスチャ
・ビジュアルコンセプト
・ビジュアルデザインにおいて2つの大切なこと
・注目点
・ヒエラルキー
・感情
・理解
